年金について勉強したので振り返る

ここのところ年金について勉強していた。何一つよくわかっていない分野だったので、とにかく図書館で読める新書からまず読んでいった。読んだ書籍は

新書ではこのあたり。

年金制度は破綻するか?

年金制度は破綻しない。が、実質的に破綻すると言っている人はいる。岩田規久男さんや鈴木亘さんなんかはそう言っている。他の人も明言しないけどそれに近い立場。高橋洋一さんだけ別だが、そんな高橋洋一も経済成長しないと破綻すると言っている。制度として破綻しないというのは給付額を低くすれば少ない保険料収入とバランスするから。ただ、それを破綻しないと言うか、実質的に破綻と言うかの違い。

老後に2,000万は必要か。

今でも年金受給者の毎月の収支はマイナス5万、貯金取り崩し生活。一年で60万、30年で1,800万、細かい数字は5.5万だったかもしれないがこれが2,000万円問題で、「そんなの今でもそうや」で終わり。ただ、確実に年金支給額は下がるので、もっと必要。

いくら今の人はもらってるのか

いま厚生年金は平均175万、国民年金は67万くらいが平均。合わせて242万、月換算12万。高橋洋一さんなんかは、所得代替率が減っても金額にしたら10%やろと言っている。

どうすればいいか?

高福祉のためには高負担を論者

国民に占める高齢者の割合に対してGDP比で社会保障関係に割かれているお金が先進各国と比べて相対的に低い。もっと高負担(消費税)した方がいい派。
→ほぼ全ての著者。かつ消費税を財源にすべき、かつ厚生年金の保険料も18.3%の据え置きではなく上げるべき。

財源に消費税はおかしい、所得税だ論者

高橋洋一。この人はTwitterで色々炎上してたので眉唾物かと思っていたが、色々面白いことは言うてらっしゃる。アベノミクスの時の日銀副総裁の岩田規久男さんと似た主張をしてるが、違うところもある。高橋洋一なんかは消費増税は経済成長を鈍化させるからやらんでいい、所得税国税庁と保険料徴収を一緒にした歳入庁を作れと言っている。

賦課方式だともたない積立方式じゃ論者

驚いたのが岩田規久男さんがこっちだった。高橋洋一も、先進各国で積立でやってる国はないからわからんが積立にできるなら積立の方がいい、と書いていた。世代間格差の問題。ただ、出生率が今くらいで安定すれば世代間比率は同じになっていく。

結局個人レベルではどうすればいいのか

貯金は必要。高橋洋一さんがまともだなと思ったのはイデコと10年国債を勧めてて、投資は税特典と手数料を気にしろと書いてたところ。全くそのとおり。
貯金は必要、かつパワーカップルなら二馬力の厚生年金なので心配なし。あとは受給開始年齢だが、森永卓郎は繰り上げで住民税非課税特典ゲットしろ派、田村正之さんは働けるだけ働いて年金額増やした上で繰下げ受給派。田村さんの本はかなり細かい制度まで説明してる本。森永卓郎の新著はとにかく年収300万の庶民向け。

 ただ、国は新NISAを2024年から開始するし、物価水準は2050年で1.2倍から1.8倍に上がると財政検証で試算しているそうだ(35歳から創る自分の年金 是枝俊悟)。つまり預金として貯金しても、実質価値としては下落してしまう。このことを見越して岸田首相の資産所得倍増の話も出たのではないか。政府は2%のインフレ目標を掲げているし、消費者物価は上がっている。はてブ界隈では悪いインフレとの見方が強いが、国が主導して誘導しているのでやることはやっておいた方がいいと思う。国としては、NISA、つみたてNISA、iDeCoで非課税運用ができるよう制度を整えており、「年金が少ない」と言われた時には言い訳ができる状態になっている。特にフリーランス自営業の第一号被保険者は年間81万までiDeCoに拠出できる。国民年金保険料と合わせたら、厚生年金保険料を給与天引きされている年収600万のサラリーマンと同じだけの保険料を拠出できる。「制度は整えてましたけど?」と言える状態というのが国にとっては強い。

このあと読む本、読んでる本

田村さんの本はかなり制度まで詳しく説明してていい本だった。金額水準別に引かれる税額まで説明してくれている。権丈先生の本は大学の学部生が使ってそうな感じの本。より学問的な感じ。最初に読んだのが明石順平さんの新書で、最初に読んだのでわけがわからなかったが、結構内容が濃かったのでもう一度読まないとと思っている。なお、全部図書館で借りることができる。