チャックの閉め忘れ防止に関するガイドライン

第1章 はじめに

・チャックが空いたままであったことに気付いた者は、直後から強烈な羞恥心に襲われる。本人からは視界に捉えることが難しいという性質上、何かのきっかけでチャックの開け閉めを行うまで放置されることが多いのが現状である。多くの場合、チャック解放者はその日最初のWCまで気付かない。

・チャックが開いていることは、他者にとっては指摘することが難しい事象である。人間の性として、本来開いていてはいけない空間が開いているという状況において見て見ぬふりをすることも困難でありながら、指摘することの難しさも抱え、大いなるジレンマに直面することとなる。

・本ガイドラインはチャックを閉め忘れることの多い者に対し、チャック閉め忘れ対策を示したものである。

第2章 原因

 チャックが開いていた者に行ったヒアリング調査によると、チャックが開いていると気づいたタイミングは、「その日最初に行ったWCで気付いた」者が67%と最も多く、「電車の中で気づいた」「出勤した自席で気付いた」「他者からの指摘で気づいた」とつづく。このことから、朝のスーツ着用時に閉め忘れを防止することが効果的な対策と考えられる。
 スーツ通勤者にとってチャックを上げることは習慣的行為であり、ほとんどは無意識下に行われる。無意識下の行動時間にチャックが開いていないか気をつけるだけで、閉め忘れ最大のポイントを回避することが可能である。

第3章 対策

(1)個人対策

出勤時、出社までの間に駅のトイレ若しくは喫茶店のトイレに寄ることを習慣づける。

予め、知ってる人がいない空間でトイレに寄ることで、もう一度チャックを閉める機会を自ら作ること。これにより大半の閉め忘れに気づくことが出来る。ここでも閉め忘れてしまうようなら、病院へ行こう。

チャックの金具に鈴をつける。

チャックが空いている場合には金具が上下に動き音が鳴る仕組みを作り、自ら気づく環境をつくることが肝要だ。上級者は鏡チェックだけでも良いかもしれない。

(2)地域対策・職場対策

「チャックは開いていませんか?」との声かけにより啓発活動を行う。

飲酒運転防止には、飲み会で「お車を運転される方はいらっしゃいますか?」と聞く配慮が最近では増えてきている。同様に、職場にてチャック閉め忘れ防止係を作り、毎朝「チャックは開いてませんか?」と声をかけて回るようにすれば、男性は自ら胸に手を当ててコソコソと確認をするだろう。なんせ、空いていることで失うものは大きいからだ。

WCにおいて掲示等により気付きを促す仕掛け作りに取り組む。

地道な努力だが効果も期待できる。性別ごとに分かれたWC空間は同性間の声かけも職場と比較した場合には行いやすく、本人にとってもチャックが空いていることに気づきやすい空間となっている。このため、WC空間を有効に活用することが、日中におけるチャック開放人口の縮減に役立つと考えられる。